Googleドライブのオーナー権譲渡方法|完全ガイド2025年版

ファイルやフォルダの所有権を安全に移譲する詳細手順を分かりやすく解説します。

 Googleドライブのオーナー権譲渡とは

Googleドライブにおけるオーナー権譲渡とは、ファイルやフォルダの所有権を別のユーザーに移転することです。ファイルの作成者が最初のオーナーとなり、そのオーナーがファイルの完全な管理権限を持ちます。

オーナー権譲渡の重要性

Googleドライブでは以下の特徴があるため、適切なオーナー権譲渡が重要になります
  • ファイル作成者がオーナー: ファイルを作成した人が自動的にオーナーになる
  • 移動してもオーナーは変わらない: 他人のフォルダにファイルを移動しても、オーナーは変更されない
  • 管理権限の制限: オーナー以外はファイルの削除や共有設定の変更ができない
プロジェクトの引き継ぎや組織変更の際は、適切にオーナー権を譲渡しないとファイル管理に支障が出る可能性があります。

オーナー権譲渡の詳細手順

ステップ1: 共有設定を開く

オーナー権を譲渡したいファイルまたはフォルダの共有設定を開きます。
(方法はいくつかあります)
  • アイテムの ⋯(その他)→ 共有 →共有 の順位クリック
  •  譲渡したいファイル/フォルダを右クリック→メニューから「共有」を選択。または、ファイルを選択後に画面上部の「共有」ボタンをクリック

ステップ2: 譲渡相手を編集者として追加


共有設定画面で譲渡したい相手を編集者として追加します。

1. 「ユーザー、グループ、メールアドレスを追加」欄に相手のGmailアドレスを入力
2. 権限を「編集者」に設定
3. 「通知を送信」のチェックは外してもOK
4. 「送信」をクリックして完了

ステップ3: オーナー権限の譲渡を実行


編集者として追加した相手にオーナー権を譲渡します。

1. 再度、対象ファイル/フォルダの共有設定を開く
2. 譲渡したい相手の名前の横にある「⋯」(その他のオプション)をクリック
3. 「オーナー権限の譲渡」を選択
4. 確認画面で「招待メールを送信」をクリック
手続き完了: 「オーナー権限の承認を保留中」と表示されれば、譲渡側の手続きは完了です。

 譲渡される側の操作手順

ステップ1: 招待メールを確認


「オーナーへの招待状」というタイトルのメールが届きます。このメールを開いて内容を確認してください。

メールの送信は必須となっており、相手がメールを受信するまでオーナー権の譲渡は完了しません。

ステップ2: オーナー権限を承認


メール内の「承認」ボタンをクリックして、オーナー権限の譲渡を受け入れます。

ステップ3: 譲渡完了の確認

承認後、以下の変化を確認できます:
- Googleドライブの「マイドライブ」に譲渡されたファイル/フォルダが表示される
- ファイル/フォルダの詳細で自分がオーナーになったことを確認できる
- 完全な管理権限(削除、共有設定の変更など)を取得

重要な注意点

フォルダ内のファイルについて

重要: フォルダのオーナー権を譲渡しても、フォルダ内の個別ファイルのオーナーは変更されません。各ファイルのオーナー権も個別に譲渡する必要があります。

これは多くのユーザーが見落としがちなポイントです。大きなプロジェクトフォルダを譲渡する場合は、中に含まれる全てのファイルについても個別にオーナー権譲渡の手続きが必要になります。

元オーナーの権限について

オーナー権を譲渡した後も、元オーナーは「編集者」としてファイルを操作できます。

完全にアクセスを遮断したい場合は、新しいオーナーが共有設定から元オーナーを削除する必要があります。これにより、元オーナーはファイルにアクセスできなくなります。

承認待ち状態について

相手がオーナー権の譲渡を承認するまでは、元オーナーのままです。承認されない場合は、元オーナーが引き続き管理権限を持ちます。

承認待ちの状態が長く続く場合は、相手にメールが届いているか、迷惑メールフォルダに入っていないかを確認してもらいましょう。

よくある質問(FAQ)


Q. オーナー権譲渡は無料でできますか?

A. はい、Googleドライブのオーナー権譲渡は完全に無料で行えます。追加料金は一切かかりません。

Q. 一度に複数のファイルのオーナー権を譲渡できますか?

A. 残念ながら、各ファイル・フォルダごとに個別にオーナー権譲渡の手続きが必要です。一括譲渡の機能は現在提供されていません。

Q. オーナー権譲渡を取り消すことはできますか?

A. 相手が承認する前であれば取り消し可能です。承認後は新しいオーナーに依頼して、再度オーナー権を譲渡してもらう必要があります。

Q. Googleアカウントを持たない人にオーナー権を譲渡できますか?

A. いいえ、オーナー権譲渡にはGoogleアカウントが必要です。相手にGoogleアカウントの作成をお願いしてください。

 Q. 組織外のユーザーにもオーナー権を譲渡できますか?

A. Google Workspaceの設定によっては制限される場合があります。組織の管理者に確認してください。個人のGoogleアカウント間では問題なく譲渡できます。

Q. オーナー権譲渡後、元のファイルはどうなりますか?

A. ファイル自体は変わりません。管理権限が新しいオーナーに移るだけで、ファイルの内容や場所は保持されます。

トラブルシューティング

招待メールが届かない場合

1. 迷惑メールフォルダを確認: Gmailの迷惑メールフォルダに入っている可能性があります
2. メールアドレスの確認: 入力したメールアドレスに間違いがないか確認
3. 再送信: 共有設定から再度オーナー権譲渡の手続きを行う

承認ボタンが反応しない場合

1. ブラウザの更新: ページを更新して再度試す
2. 別のブラウザで試す: Chrome、Firefox、Safariなど別のブラウザで開く
3. Googleアカウントの確認: 正しいGoogleアカウントでログインしているか確認

組織の制限で譲渡できない場合

Google Workspaceを使用している組織では、管理者が外部への譲渡を制限している場合があります。この場合は組織の管理者に相談してください。

まとめ

Googleドライブのオーナー権譲渡は、適切な手順を踏めば安全かつ確実に行えます。特に以下の点を忘れずに!
  • フォルダ内の個別ファイルも別途譲渡が必要
  • 相手の承認が必要なため、事前に連絡を取る
  • 元オーナーは譲渡後も編集者として残る
プロジェクトの引き継ぎや組織変更の際は、この手順に従って適切にオーナー権を譲渡し、スムーズなファイル管理を実現してください。